無学

昨日は絶対に左脚に負担をかけまいと決めて過ごしたせいで痛みで苦しむことがなかった。

いつものようにソファーに座ったまま夜明けまで過ごそうとしたが、気分がよく頭も冴えていたので井伏鱒二の「ジョン万次郎漂流記」を午前4時ごろまで読んだ。

ジョン万次郎は土佐の貧しい漁村で育ち、文字も読めない無学の人だった。14歳の時5人乗りの漁船で漁をしているときに嵐にあい、何日も漂流して鳥島という無人島に漂着し、アメリカの捕鯨船に救助され、以降、日本に帰国は出来なかったのでアメリカの各地を回っている中で英語をマスターし、欧米の知識を貪欲に学んだ。

嘉永4年、便を得て日本に帰る。

以下は前記した。「ジョン万次郎漂流記」はとても面白く引き込まれて眠ることも出来なかった。

ぼくは二三日前に、牧野富太郎のことをここに乗せたが、牧野も無学の人でありながら東京大学の植物学教授になり、文化勲章も受けている。万次郎は一介の漁師の子でありながら幕府の旗本になり、明治以降も重用されている。

小学校にも行かないか、やっと小学校を出ただけの貧しい少年達が高等教育を受けた人たち以上に文化に貢献している著名人が明治以降何人もいる。ぼくはこのような人びとが好きで尊敬する。

無学、文盲の少年が懸命に努力する美しさ。

山本周五郎 作家 小学校卒 「樅の木は残った

山本有三 作家 小学校卒 「路傍の石

松本清澄    推理作家 高等小学校卒

チャップリン 無学 俳優、映画監督 「街の灯」

エジソン 小学校中退 発明家

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